全日本中国拳法連盟/日本兵法大和道本部へのアクセス:
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全日本中国拳法連盟/日本兵法大和道の本部道場
道場 風景
道場訓:
高橋伸司:理事長
上記写真の左隅に、佐藤金兵衛先生、乙丑春日、李子鳴、北京とあります。この書は、八卦掌第4世伝人を佐藤金兵衛翁に授けた李子鳴老師から贈られ、李子鳴老師、自ら筆をとられ、したためたものだそうです。佐藤金兵衛翁が北京で李子鳴老師に八卦掌を習っていた時に書いていただいたものだそうです。李子鳴老師のその書の力強さと美しさに深い感銘を覚えます。
李子鳴老師は、この年、佐藤金兵衛翁の招きで日本に来日され、当道場にて手を取ってご教授されました。この道場訓『自強不息』はいまも道場の神前の横に掲げてあり、稽古中の私達を力づよく見守っています。
佐藤金兵衛翁は易経にたいへん造詣の深い先生で、長年にわたり易経と武道の関連性を深く研究されていました。佐藤金兵衛翁からお聞きしたところによると『自強不息』は、易経六十四卦、最初の卦「乾」に出てくる文言であり、原文は、「象日、天行健。君子以自強不息。」(象に曰く、天行は健なり。君子以って自ら強めて息まず。)だそうです。この意味するところは「天の運行は、剛健積極、一瞬もやむことがない。君子はこの卦象を見て、一瞬も気をゆるめぬよう務め励むのである」ということだそうです。
八卦掌は易によって技の理を説き、 太極を象った円周の上を邁歩しながら八種の形を行い、この八種の型がそれぞれ応用され、更に八法に分かれるので、易と同じく八卦の八倍、六十四手のわざ(散手)に変化します。
この道場訓には、武術に対し、自ら積極的に取り組み、さらに一瞬も停滞することなく、継続して武術を修行することが大切であると私は理解しています。